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【現役エンジニア解説】フリーランスエンジニアで年収1000万は可能か?

フリーランスエンジニアのまさです。

「フリーランスエンジニアになったら1000万を超えることはできるの?」
「フリーランスエンジニアの平均年収ってどのくらいなの?」
「フリーランスエンジニアになって1000万超える方法を知りたい」

フリーランスエンジニアになろうか考えている人は、年収について気になる人も多いのではないでしょうか。

まずは年収1000万を超えるということを目標にしている人もいるかと思います。
私もフリーランスになるにあたって年収1000万を目標にしていました。

そこで、今回はフリーランスエンジアで年収1000万は可能なのかという疑問について、現役エンジニアの私が解説してきます。

では、早速見ていきましょう。

フリーランスエンジニアで年収1000万を実現できる3つの理由

フリーランスエンジニアで年収1000万は、現実的に十分実現可能な金額だと考えます。
その理由は大きく分けて3つあります。

  1. フリーランスエンジニアの平均年収がそもそも高い
  2. スキル次第で年収アップを目指せる
  3. 月単価80~90万の案件も多い

それぞれ順に解説していきます。

フリーランスエンジニアの平均年収がそもそも高い

2024年現在、大手エージェント会社が公表しているフリーランスエンジニアの平均年収は以下の通りです。

レバテック:862万
PE-BANK:847万
MidWorks:840万
TECH STOCK:935万


どの会社でも、平均年収850万前後で推移しておりフリーランスエンジニアの平均年収が高いことがわかります。

私はこの年収を見たとき、フリーランスエンジニアになろうと思いました。

平均年収が850万の世界で、1000万を目指すということなので、平均よりも少しスキルが高いだけで1000万を突破できそうだということがわかるかと思います。

スキル次第で年収アップを目指せる

フリーランスエンジニアは、その人のスキルによって参画できる案件が決まります。
そのため、スキルを磨けば高単価の案件に参画できるようになります。

会社員ですと、スキル以外にも、勤続年数が必ずと言っていいほど考慮されるため、若手・中堅エンジニアの年収アップはなかなか難しいです。

特に内資系企業ですと、年功序列制度が残っているところも多く、30代後半から40代にならないと年収1000万は目指せないという企業もたくさんあります。

月単価80~90万の案件も多い

フリーランスエンジニアで年収1000万円を目指そうと思うと、月単価80~90万の案件につく必要があります。

月単価80~90万の案件なんてそんなあるの?

そんな疑問が聞こえてきそうですが、大手エージェント会社が公開している案件を見ると結構多いです。

2024年6月時点ですが、レバテックの案件を確認すると、80万円以上の案件が約13000件公開されていました。

もちろん80万円を超える案件は、いずれの案件も求められるスキル、実務経験年数は高いものとなります。

ですが、エンジニアとしてのスキルを磨き、経験年数を積めば年収1000万円も不可能ではないということがわかります。

フリーランスエンジニアで年収1000万を目指せる案件

フリーランスエンジニアで年収1000万円を目指すためには、月単価80~90万の案件に参画する必要があります。

月単価80~90万があることは、先ほど確認しました。

では、具体的にどういったスキル・経験があれば月単価80~90万の案件に参画できるのでしょうか。

月単価80~90万の案件の特徴をいくつか書き出してみます。

  • 複数言語について実務経験5年以上が求められる案件
  • 開発/テストだけでなく上流工程の経験を必要とする案件
  • Salesforce/SAPなど専門性の高い案件
  • AI関係の案件
  • PM,PMOなどのプロジェクト管理系の案件

高度な開発スキルを求められる案件、上流案件、トレンド関係の案件が主に月単価80~90万を目指せる案件というのが見えてきます。

既にスキルのあるエンジニアの方であれば、いきなりこういった案件を目指すというのも可能かもしれません。

私は、Salesforce/SAPなど専門性の高いスキルを持っていないエンジニアについては、複数言語のスキルを身に着けつつ、上流の経験を積むことが月単価80~90万の案件につくための近道だと思っています。

私の場合はPythonのスキルをキャッチアップしつつ上流の経験を生かすことで月単価80万以上の案件に参画しました。

フリーランスエンジニアで年収1000万円を目指すのであれば、自分の進むべき方向性を決めた方が良いです。

そのうえで、必要なスキルのキャッチアップを進めていきましょう。

フリーランスエンジニア+副業で年収1000万を目指す

フリーランスエンジニアで年収1000万円を目指す他の方法としては、

フリーランスエンジニアの報酬+その他副業報酬

で、1000万を目指す方法もあります。
フリーランスエンジニアとしての月単価は70~80万を狙いつつ、その他副業で月10~20万稼ぐことで年収1000万を目指します。

月単価70~80万ですと、大手エージェント会社が公表しているフリーランスエンジニアの平均年収と同じくらいの年収になります。
そのため、エンジニアとしてのレベルもそれほど高いものは求められず、実務経験3年程度あれば目指せる水準になります。

その他副業で月10~20万稼ぐ方法としてはいくつかの方法が考えられます。

  • ブログやYouTubeなどでエンジニア情報を発信することでの収益化
  • ココナラやクラウドワークスを活用してアプリ/ツール開発
  • プログラミングスクール講師
  • 高配当株投資・インデックス投資

今回は、エンジニアスキルを活かした副業を挙げましたが、動画編集やライティングなどの別スキルを習得し、それで稼いでいくのもアリです。

様々な副業がありますので、色々と挑戦して自分に合ったものを見つけていくのが良いです。

フリーランスエンジニアになって年収アップするコツ

フリーランスエンジニアになったからといって必ずしも年収アップできるとは限りません。
スキルアップもせず、毎日だらだら過ごしていては、年収アップではなく年収ダウンしてしまいます。
1000万という年収に近づけるためにも、日々年収アップを意識した行動を行うことが大事です。

そこで、フリーランスエンジニアになって年収アップするコツを3つほど紹介します。

  1. 実績を見える化し、単価交渉を行う
  2. 需要の高い言語/スキルを習得する
  3. 上流工程に携わるようにする

では、それぞれ順に解説していきます。

実績を見える化と単価交渉

年収をアップするためには、所属エージェントの営業に契約先の企業様と単価交渉をしていただく必要があります。

その時に、ただ単純に単価を上げたいといっても、エージェントの営業方は交渉しづらいです。

そこで、エージェントの営業が交渉しやすいように、業務での自身の貢献度や自身のスキルアップを見える化し提出することが大事です。

  • Aツールを開発して、テスト工数を5人日削減した。
  • 業務手順の改善を行い、作業工数を5時間削減した。
  • B案件にメンバーとして入ったが、進捗管理や課題管理などのリーダ補助業務を行った。
  • Cという資格を取りそのスキルを活かして、D案件に貢献した。

実績の見える化により、エージェントの営業も企業側と交渉を行いやすくなります

需要の高い言語/スキルを習得する

年収を上げるためには、高い言語/スキルを習得していきましょう。
需要が高い=エンジニアの共有が追い付かないという状態になるため、必然的に単価は高くなります。
そういった、言語/スキルを習得することで、高単価案件に参画できる可能性は高くなります。

レバテックフリーランスの調査(2021年12月発表)によると、プログラミング言語の平均年収TOP5は以下の通りです。

1位:Go言語       984万円
2位:Swift         972万円
3位:Ruby         960万円
4位:Python      936万円
5位:JavaScript   876万円

年収アップのためには、上記5言語のうちいずれかを習得するのが早道になります。

上流工程に携わるようにする

上流工程の案件は単価も高いため、上流工程の経験を積極的に積んでいきましょう。

プログラマーとして下流工程で案円に入ったのに上流工程を経験できるの?

そういった疑問をよく耳にしますが可能です。
案件参画時にプログラマーとして参画したとしても、設計書を理解しシステム全体把握に努めることで設計思想や背景がわかるようになってきます。

打ち合わせの場や、会議の場でも上流エンジニアと顧客のやり取りを、ただ聞き流すだけではなく理解するように努めてみてください。

そうすると、上流エンジニアからいずれ声をかけて頂くようになり、顧客との打ち合わせ等に出席する機会が多くなり、上流設計を行えるようになります。

もちろん、短期の現場などでは中々難しいですが、長期の現場では、下流工程で入ったのに気づけば上流工程の作業を行っていたなんて事は結構あります。

自分の担当範囲外と考えずに、積極的に業務を行うことで上流工程の経験を積むチャンスが訪れます。

毎年年収1000万を超えられるとは限らない

フリーランスエンジニアとして、エージェント経由で契約を行うと月単価稼働になります。

そのため、案件が変わると単価が変わってきます。

月単価80万から90万にアップすることもあれば、70万にダウンすることもあります。
そのため、1度年収1000万を達成したからと言って、翌年も達成できるとは限りません。

常に高年収を目指すためには、スキルアップを継続しておくことが大事ですね。

常にスキルアップして、フリーランスエンジニアとして1000万稼げるだけの力はつけていきましょう。その上で、副業などを行い、フリーランスエンジニア以外の収入源も確保していきましょう。

そうすることで、安定的に毎年1000万を稼ぎ続けることができるようになります。

エンジニアの将来性

最後にエンジニアの将来性についてみてきます。
AIの普及により、一時期、今後プログラマーは不要になるのではないかと言われていました。
しかし、今後もエンジニア需要は高く今以上に人材不足が加速するのではないかと思われます。
以下は、経済産業省が出しているIT人材の供給動向の推移です。

2023年で約37万人のIT人材不足となっています。
今後もその傾向は続き、2030年には約59万人のIT人材不足が予想されています。

そのため、フリーランスエンジニアとしてスキルを磨き続けていけば、仕事がなくなるということはなさそうです。

また、今後IT人材不足が加速すると、エンジニアの希少性が高まるため、単価が全体的に上がる可能性があります。

その場合は、年収1000万円ではなく、1500万円、2000万円ともっと上を狙えるようになるかもしれません。

まとめ

フリーランスエンジニアで年収1000万は、十分実現可能な金額というのが理解できたかと思います。
フリーランスエンジニアはもともとの平均年収が高く、スキル次第で高単価案件を狙える職種です。
そのため、現在の業務をこなしつつ、将来の方向性を考えてスキルアップをして、年収を上げていきましょう。

また、同時並行で副業などして、追加で収入を稼ぐことで、年収1000万に近づくことができます。

今後もエンジニア需要は伸び続けると思いますので、フリーランスエンジニアもまだまだ稼ぐことはできます。