フリーランスエンジニアのまさです。
「資格なんて取得しても意味がない」
「資格よりも実務経験の方が大事」
「資格勉強する時間があったら、残業して実務をやった方が良い」
といった声をよく聞きます。
しかし、エンジニアとして成長し続けるために、資格取得が大きな武器になると考えています。
資格を取得は単に履歴書に記載できるだけでなく、その過程で様々なスキルアップやモチベーションも向上をもたらします。
今回は、「どの資格を取ればいいの?」「資格勉強をするメリットは?」と悩んでいる方に向けて、エンジニアが資格を取得する具体的なメリットを5つ紹介します。
資格の活用方法を知り、今後のキャリアをより良いものにするヒントになればと思います。
学習習慣が身につく

まず1つ目は、資格取得を行う過程で、学習習慣が身につくということがあげられます。
エンジニアという仕事上、常に新しい技術や知識を求められます。
現場で活躍し続けるためには、継続的な学習が欠どうしても欠かせません。
しかし、「スキルアップしなければ…」と頭では分かっていても、日々の業務に追われて学習の時間を確保するのは簡単ではありません。
私もプロジェクトが忙しいのを言い訳に、自分のスキルアップについては、「また時間がある時に考えよう」と先延ばし先延ばしにしていた経験があります。
具体的な目標がないまま学習を続けるのは難しく、気づけば「勉強しよう」と思っても実践できない状態に…
そこで、「資格取得」という明確な目標を設定することで、学習を継続しやすくなります!!
資格試験には合格基準があり、試験日も決まっているため、「◯月までにこの資格を取得しよう」と計画を立てやすいです。
また、試験範囲が明確に定められているため、「どこから勉強すればいいのか分からない」という問題も解決できます。
試験に向けて計画的に勉強を進めることで、自然と学習の習慣が身についていきます。
資格の勉強を通じて「毎日1時間学習する」といった習慣が形成されると、資格取得後もスキルアップのための学習が苦でなくなります。
気づいたら、スキルアップのための学習習慣がついています。
スキルアップにつながる

資格取得を行うことで、エンジニアのスキルアップにつながります。
資格を取得するためには、試験範囲に沿った知識を学習し、実際に手を動かして理解を深める必要があります。
例えば、「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」を受験する場合、Pythonの基本文法を学ぶことになります。
Pythonを一から体系的に学習することで、自己流で学んできて抜け落ちていた知識を補完できます。
また、データ分析の分野に興味がなくても、pandas,numpy,matplotlibなどのPythonの基礎的なライブラリの活用方法を学ぶことで、他の開発業務にも応用できるスキルが身につきます。
プログラミング言語の資格は、実機で操作しながら確認することで試験学習も効率的にでき、プログラミングスキルもつきます。
ただ、「資格取得は意味がない」という意見もあります。
確かに、資格を持っていても、実務では通用しないことはあると思います。
しかし、「資格取得は意味がない」といって、何も学ばないよりは、間違いなくスキルアップにつながります!!
資格取得を目指すことで、体系的に学習できる機会を得られるため、「とりあえず勉強しよう」と漠然と思うよりも、効率的にスキルを伸ばすことができます。
そのため、エンジニアとしてのスキルアップにも資格取得は有効だと考えています。
モチベーションアップにつながる

3つ目は、資格取得を行うことでモチベーションアップにつながる点です。
エンジニアの仕事は日々のタスクに追われがちで、どうしても「目の前のタスク終わらせる」だけになってしまうことがあります。
同じような業務を繰り返していると、自分の成長を実感しにくく、達成感を感じる機会も少なくなりがちです。
プロジェクトが忙しくて、ただタスクの消化だけの日々を過ごしていると、モチベーションはどんどん低下していきますよね…
そこで、資格取得を目指すことがモチベーションアップにつながります。
資格試験には明確なゴールがあり、「合格する」という明確な達成目標が設定されているため、自分の努力が成果として実感しやすいです。
たとえば、業務だけでは習得しにくい新しい技術や知識を資格勉強を通じて身につけることで、自分が一歩前進したことを実感できます。
試験に合格できると、日々の業務では得られにくい達成感をもたらし、モチベーションを上げることができます。
また、資格に合格することで得られる「成功体験」は、自己肯定感を高めることができます。
試験勉強を積み重ね、その結果として合格できたという経験は、「努力すれば成果が出る」という実感につながります。
「自分にもできる」という自信がつくことで、より高い目標に向かって学習を続けるモチベが出てきます!!
さらに、モチベーションが上がると、日々の業務にも良い影響を与えます。
「資格試験を合格できたのだから、以前の自分より成長している!!
仕事もきっと前より効率的にできるようになっているはず!!」
そんな感じに、業務への取り組み方が前向きになっているはず。
日々の業務とはあまり関係のない資格でも取得することで自己肯定感が上がり、日々の業務への取り組み方も前向きになりやすいです
このように、資格取得は単なる知識習得にとどまらず、モチベーションアップにつながります。
社内評価の向上/昇進につながる

資格取得は個人のスキルアップだけでなく、社内評価の向上や昇進にも直結する重要な要素の一つです。
特に、企業によっては資格取得を推奨しており、取得した資格に応じて報奨金が支給されたり、給与が上がる制度を設けているケースがあります。
実際、私が所属していた会社では、
Oracle認定Javaプログラマ Bronze / Silverを取得した時→2万円支給
応用情報技術者試験の合格時→5万円支給
高度情報試験の合格時→10万円支給
といった感じで、報奨金の支給がありました。
資格取得に向けた努力が、そのまま金銭的なメリットとして返ってくるため、学習のモチベーションにもつながりますよね!!
また、資格取得をしていることは人事評価の面でもプラスに働きます。
特に、定期的な評価面談や昇進の際に、「この人はスキルアップに積極的に取り組んでいる」と見てもらえやすくなります。
何もしていない人と比較すると、資格取得を通じて成長意欲を示しているエンジニアは、評価の面でも有利になりやすいです。
そのため、資格取得は単なるスキルアップの手段ではなく、社内評価を向上させ、昇進や給与アップにもつながります。
キャリアアップ・転職に有利である

最後に、資格取得は、エンジニアのキャリアアップや転職において大きな強みになります。
転職の際、企業側は応募者のスキルを客観的に評価します。
しかし、実務経験だけではスキルの詳細を伝えるのが難しく、「どの程度の技術を持っているのか」が企業側に正しく伝わらないこともあります。
資格を持っていることで、「この分野の基礎知識は十分に持っている」と証明でき、書類選考の段階でプラスの評価を得やすくなります。
もちろん、資格だけ持っていて実務経験がなければ意味はないですが、
「実務経験+資格保有者」と「実務経験者のみ」の応募者が面接に来た際は、採用担当者は「実務経験+資格保有者」の方が選びやすいです。
面接の際、資格を取得していることをアピールすることで、
「この人は自己研鑽に積極的なエンジニアだ。自社業務についても積極的にキャッチアップしてくれるだろう」
というイメージを持って頂きやすく、評価を得やすいです。
会社側は、単に資格を持っている人ではなく、スキルアップを続ける意欲のある人材を欲しています。
そのため、資格取得を通じて積極的に学んでいる姿勢を示すことで、採用の可能性が高まります。
また、3~5年目の若手エンジニアにとって、資格を持っていることは転職市場でのアピール材料になります。
若手のうちは実務経験が浅いため、企業にとって「この人はどこまでできるのか」が分かりにくいケースが多いです。
ただし、資格を持っていることで一定のスキルレベルを証明できます。
例えば、基本情報技術者試験(FE)や応用情報技術者試験(AP)を取得していると、「最低限のIT知識がある」と判断され、エンジニアとしての評価が高まります。
そのため、資格を取得することでキャリアアップ・転職に有利に働くことが多いです。
まとめ
エンジニアが資格を取得するメリットを5つ解説しました。
- 学習習慣が身につく
- スキルアップにつながる
- モチベーションアップにつながる
- 社内評価の向上/昇進につながる
- キャリアアップ・転職に有利である
資格取得は単なる合格を目指すものではなく、エンジニアとしての成長やキャリア形成に大きく貢献する手段です。
学習習慣が身につくことで、日々のスキルアップが継続しやすくなり、達成感を得ることでモチベーションも向上します。
また、資格を取得することで社内評価が上がり、昇進や給与アップのチャンスが広がるのも大きなメリットです。転職市場でも、履歴書に記載できる資格があれば、スキルや学習意欲を証明でき、より良い条件での転職がしやすくなります。
自分の目指すキャリアに合った資格を選び、積極的にチャレンジしていきましょう!